Bitcoin (ビットコイン)の『採掘』は儲かる!?ビットコインマイニングの簡単な仕組みから儲かる方法。
ビットコインの『採掘』は儲かる!?ビットコインマイニングの簡単な仕組みから儲かる方法。
ビットコインに人気が集まる理由の一つに『採掘』作業があります。
『採掘』というのは、新たなビットコインを得るために、膨大な計算を行って回答を求める作業です。
この回答を見つけるのは、ゴールドラッシュの金脈を探すような作業に似ていて、『採掘』と言われるのです。
ビットコインを『採掘』できれば、ゼロから生み出すことになるので、儲けることができます。
では、この儲け話、そんなにうまくいくのでしょうか。
コンピュータに計算させておくだけの『採掘』作業

ビットコインを『発掘』するのは、誰にでもできることです。
無料で配布されている『発掘プログラム』をコンピュータにインストールして、起動するだけ。
後は、コンピュータが延々、金脈を見つけるまで計算し続けます。
どんな計算をしているのかというと、
ある条件に合う数字を見つけるために、いろいろと数字を変えて計算するの繰り返しです。
また、見つけた数字が条件に合うかどうかは、他の人が簡単にチェックできるように、スマホでさえも計算できるようになっています。
そんな不思議な数学の問題があるのかと思うかもしれませんが、
例えば、「掛け算した結果が187になる数字の組み合わせは?」という問題と似ています(素因数分解ですね)。
この問題の答えを見つけるには、割り切れる数字を探していくので、
数字を変えて何回も何回も割り算を繰り返す必要があります。
答えは『11×17』ですが、これが合っているかどうかは、掛け算をすればいいだけなので1回の計算で誰でもチェックできます。
このような問題がビットコインの『発掘』でも出題されます。
ただ、一気に『発掘』されてしまうと、世の中にビットコインが溢れてしまって、価値が無くなってしまいます。
そこで、ビットコインのシステムでは、10分に1回出題されるようになっていて、
先着1名にだけビットコインが与えられるようになっています。
先着1名なので、より速く計算できるコンピュータを利用する方が有利になります。
これがビットコインの『採掘』競争を激化させている原因です。
採掘は割が合わない?

10分に1回のビッグチャンスを巡って、世界中のビットコイン山師が挑戦しています。
ビットコインがそれほど知られていないときは、競争相手も少なかったので、ノートパソコンやデスクトップパソコンでも十分『採掘』できました。
しかし、今のように世界中の人が興味を持ち、しかも、1ビットコインが10万円近くになっている状態では、パソコンショップで売っているようなコンピュータでは勝てなくなりました。
ビットコイン採掘専用のコンピュータまで開発されるようになり、何十万、何百万とするような高性能コンピュータで挑んでいます。
最初は、スコップやツルハシで誰でも参加できたのが、
今は巨大なトンネルを掘るような建機を使わないと金脈を発見できない状態なのです。
さらに言えば、高性能のコンピュータの消費電力は何百ワットにもなり、
発熱量も大きくなるのでエアコンで部屋を冷やさないとコンピュータは熱暴走して止まってしまいます。
これだけお金をかけて得られるビットコインは、高値で取引されると言っても、元をとるのはだんだん難しくなっています。
実際、海外では、ビットコインを『発掘』するビジネスのために立ち上げた会社が、
思うようにビットコインを得ることができず倒産することも起きています。
1台のコンピュータでは、ほぼ不可能な状態になっているので、
多くの人の協力を得て複数のコンピュータをインターネットで接続して『発掘』するプールマイニングという方法もでてきています。
ただ、百台以上のコンピュータを接続してもなかなか大変な作業ですし、得られるビットコインを山分けすると、微々たる量にしかなりません。
このような現状を見ると、
趣味や興味でならやってみるのも面白いでしょうが、
本気でビットコインを『採掘』をしようとしても、全く採算に合いません。
ビットコイン『採掘』の次のステージ
では、ビットコインの山師たちは、どうしているのかというと、次のステージに移っています。
ビットコインのような仮想通貨は、世界で何十種類も登場しており、今も新たな仮想通貨が生まれています。
中には、ビットコインのように注目が集まり、ビットコインと交換や、実際の通貨と交換が行われている仮想通貨も出てきています。
これら後発の仮想通貨は、初期のビットコインのように『採掘』の競争は激しくありません。
ビットコインで得られたノウハウを、新たな仮想通貨に活かし、ビットコインに換金するというのが、今の山師のトレンドになってきています。
いわば、ビットコインという金脈を探すのが難しくなってきたので、銀脈や銅脈を採掘して、金と交換しようとしているのですね。
このような流れを見ると、『採掘』で儲けを考えるなら、ビットコインではなくビットコインに換金できる仮想通貨を『採掘』するのが現実的です。
ただし、換金レートも常に変動し、新しい通貨も次々生まれています。
儲かるかどうかは誰にも分からないので、自己責任で!
作:ビット・ブレイク 足立明穂
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