ビットコインの『財布』はどうするのがいいのか?~ビットコインウォレットについて~
ビットコインの『財布』はどうするのがいいのか?
ビットコインを利用するには、『財布』が必要になります。
といっても、コインを入れるような財布ではなく、銀行のオンライン口座のようなものです。
ビットコインは、どこかが管理しているものではないので、
『財布』を用意するにもいくつかの方法があります。今回は、ビットコインの『財布』について考えてみましょう。
ビットコインの定番財布は、使いにくい
ビットコインが登場したときから使われているクライアントソフトBitcoin qtですが、非常に使いにくい『財布』です。
ビットコインを少し調べたことのある人なら、知っているかと思いますが、
P2P方式によってビットコインの取引のすべてが記録された台帳が存在します。
この台帳は、インターネット上のビットコインを利用するすべてのユーザに共有されています。
そのために、この定番財布であるBitcoin qtは、すべてのデータをP2Pで手に入れコピーします。
現時点(2014年2月)では、15GBほどのデータになり、
しかもそのデータをP2Pであっちこっちから集め内容をチェックしていくので、何十時間もかかります。
採掘をする人たちにとっては、非常に重要な情報なのですが、
ビットコインを利用するだけの人にとっては、過去の取引データなどあまり意味を持ちません。
このデータは、どんどん大きくなっていくので、今からビットコインを使うという人は、他の『財布』にすべきです。
軽いビットコイン財布MultiBit

最低限の情報だけを収集して動作するMultiBit(マルチビット)は、
数分から数十分で必要な情報を収集できるので、非常に軽い動作で利用できます。
また、インストールは英語ですが、日本語でのメニューで動作するので使いやすいビットコイン財布です。
ただし、自分のパソコンにインストールするので、バックアップをしておかないとパソコンが壊れたときに持っているビットコインが消えてしまいます。
ある程度、パソコンのトラブルに対応できるぐらいのレベルでないとお勧めできないでしょう。
MultiBit
https://multibit.org/
オンラインサービスを利用する

ビットコインの財布をオンラインで提供するサービスがあり、いろいろなところが運営しています。
Webサービスとして提供されているので、パソコンでもスマホでも携帯でも利用できます。
さらに、ソフトウェアをインストールする必要がないので、トラブルもありません。
登録もメールアドレスや名前程度なので、簡単に登録でき、すぐにビットコイン財布を使うことができます。
ただし、注意が必要です。
現在のところ、ビットコインのオンライン財布のサービスは何の規制もないので誰でも始めることができます。
言い換えれば、中には怪しげなサイトもあり、預けたビットコインを盗まれたり、登録情報を悪用されるかもしれません。
「規制がない方がいい!」と言う人もいますが、規制がないということは、こういうリスクもあるということです。
今までの実績があることや、日本語にも対応していることから、どこを使うのがいいのか分からないなら、Blockchain(ブロックチェーン)を利用するのがいいと思います。
Blockchain(日本語ページ)
https://blockchain.info/ja
それぞれ、一長一短があるのですが、初心者にはオンラインサービスが一番トラブルが少ないので、
Blockchainから始めることをお勧めします。
ただ、これからは、もっと便利なサービスやアプリケーションが出てくるでしょうし、
そのうち、電子回路を組み込んでUSBメモリのようなもので使えるようになるかもしれません。
数年もすれば、想像もしなかったようなビットコインの『財布』(例えば指輪のようなものにICタグで認識するなど)が登場しているでしょう。
作:ビット・ブレイク 足立明穂
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