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Bitcoin (ビットコイン) って通貨になりえる?通貨の定義を歴史から調査してみる。


ビットコインって通貨になりえる?通貨の定義を過去の歴史から調査してみる。

ビットコインについてのニュースが最近は飛び交っていると実感します。
特に最近目立っているのは、通貨として認めるべきかの是非の意見が良く目にします。

ビットコインを通貨として公認しているのが、ドイツ、カナダ、フランスです。

参考記事:
ドイツ:仮想通貨の利用、独が容認=ネット上の「ビットコイン」
フランス:仮想通貨「Bitcoin」、初めて信任を得る~仏当局が既存銀行経由で実質的認可
カナダ:ついに国の造幣局が公式にデジタル貨幣を作る–カナダ造幣局の“MintChip”

逆に、ビットコインを貨幣として認めていないのが、中国、インド、ノルウェーです。

参考記事:
中国:架空通貨ビットコイン暴落 巨大化警戒、中国が禁止
インド:インドのビットコイン取引所、政府警告で閉鎖
ノルウェー:ノルウェー:ビットコインは通貨と認めず

現在、日本では中立という立場をとっており様子を見るというのが現状です。(2014年1月19日現在)

ビットコイン「大いに関心」=黒田日銀総裁

現在では、公認している国と非公認の国様々あります。
この差はなんなのだろうかと疑問に思ったので調べてみました。

まずは、通貨についての知識が乏しいと感じたので、通貨についての定義を調べてみようと思います。
その後、ビットコインは、通貨の定義に当てはまるのかを調べてみることにします。

そうすることで、ビットコインはこれからどの様な扱いになるのかが見えてくるのではないでしょうか。
※金融に関しての知識をお持ちの方はアドバイスを頂けますと幸いです。

通貨の定義

通貨とは?

通貨(つうか)とは、流通貨幣の略称で、国家などによって価値を保証された、決済のための価値交換媒体。政府は租税の算定にあたって通貨を利用する。Wikipedia参照

通貨とは、国家などに保証されているとWikipediaには記載されています。
しかし、ビットコインには中央政府が存在していなく仮想通貨です。
そしたら、通貨として言えないのだろうか。。。
そこで、通貨の歴史から紐解いてみようと思いました。

通貨の歴史は?

まずは、通貨の歴史ということで、生まれた由来を調べてみました。
調べてみると、通貨というのは常に進化しています。

例えば、昔は金,銀,塩が通貨でした。

そこで、お金の歴史をわかりやすくるために、3つのフェーズで分解してみることにしてみました。

物々交換

■フェーズ1
物々交換

昔は、他の村などが作ったものと自分達が作った物を交換し生活していました。
いわゆる、物々交換と言われるものです。
しかし、物々交換は手段としてはとても不便でした。

なぜ不便かというと、例えば、魚を捕っている漁師だとする。
魚が欲しいと思う人がいれば交換はスムーズになるが、その欲しいというニーズが見つからないとその間に魚が腐ってしまいます。

この不便を解決するために、何にでも交換できる媒介物が考えだされました。それが今利用されているお金と呼ばれるもの。

貝殻

■フェーズ2

希少性があり、持ち運び可能

最初は、綺麗な貝などをお金として利用していました。

この貝は珍しく、希少で、美しい色艶をしており、ネックレスなどのアクセサリーとして大切にされ、皆が欲しがりました。
皆が欲しがるからお金として成立したそうです。

そして、金属を採る技術が発達してくると貴金属がお金として使われるようになりました。

貴金属は、磨り減ったり、なくなったりすることが無い。
また、少量でも交換価値が高いので持ち運びにも便利。

長い年月が経つうちに世界中のほとんどの地域で金・銀・銅などの金属がお金として使われるようになりました。
これを、「金属貨幣」と呼びました。

しかし、金属貨幣も最初の頃は受け取るたびに品質を調べたり、重さを量ったりと、不便な点もありました。

そこで大きさと重さ、混合物の量がきちんと決められたお金=鋳造貨幣(コイン)がつくられるようになったのです。

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■フェーズ3
金を貯める信頼出来る場所

金の純度をチェックするのは政府ではなく金細工師の役割でした。
金細工師の家には、大きな金庫があり、当時のお金持ちは金貨を強盗や空き巣から守るために超鉄壁な金庫に預けていました。

預けた金貨と引き換えに受領書を渡す。
これが、いわゆる紙幣と言われている物になってきます。

金を預けたことにより、受領書が紙幣として進化していきました。

そして、金を預けたことで、貨幣に支払い能力があるという『信用』が着いてきます。
10,000円札は単なる紙切れですけど、信用があることで10,000円分の物と交換することが出来るのです。


上記の3つが貨幣としての大きな歴史になります。

ビットコインで考えてみた

長々となってしまいましたが、3つのフェーズを踏まえてビットコインは通貨として成り立つのかを検討してみることに。

■フェーズ1:物々交換
フェーズ1から分かることは、お金は物々交換することが出来ることです。
ビットコインで初めての物々交換はピザであったということは非常に有名な話。

まず、フェーズ1の物々交換が出来たという点では通貨として成立します。

参考記事:
ピザ2枚、今や8億円

■フェーズ2:希少性があり、持ち運び可能
フェーズ2から分かること、『希少性と運用』が大事だということ。

ビットコインは採掘量が制限されており、希少性という意味では成り立つでしょう。
また、インターネットが繋がれば持ち運びが可能で運用することが可能。

そういった点でも通貨として成り立ちます。

■フェーズ3:金を貯める信頼出来る場所
フェーズ3から分かること、ビットコインを安全に貯める金庫が必要ということです。
最近のニュースで、ロンドンにビットコイン専用の金庫を設立するというニュースを見つけました。

これで、信頼が着くのではないでしょうか。
そして、ビットコインの匿名性が薄れるという点で通貨になり得る可能性をグンッと引き上げたのではないだろうかと思います。

参考記事:
Bitcoin専用金庫、ロンドンに開設

お金の歴史を紐解くと、ビットコインは通貨として成り立つ条件は揃ってきているのではないでしょうか。
では、条件が揃ってきているにも関わらず、規制する国が存在している理由はなにか。

それは、マネーロンダリングによるものではないでしょうか。

実際に、政府がどれだけのお金を現在抱えているのかを知るためには、紙幣で管理するのが一番やりやすいでしょう。しかし、ビットコインで取引すると跡を追う事ができずに、自国がどれだけのお金を抱えているのかが解らなくなってしまいます。そのために、中国などではビットコインを規制するのだろうと考えられます。

以上が私の考察です。
まだまだ、不明点が多いですが歴史から鑑みると、ビットコインは通貨としての可能性は大いにある。

蛇足:僕はこう思ったッス

古代ローマの諺でもある、『歴史は繰り返す』という言葉を信じて歴史という観点からの切り口でした。
通貨も進化し続けているし、ビットコインも進化をし続けていると感じます。

数年後、現実の通貨として扱われる可能性は大いにあるのではないでしょうか。

また、今回様々な調査を行い、改めて感じたことは歴史・金融の知識が乏しいと感じました。
これから、また勉強していくので勉強結果を記載できればと思います。






また、”これ違うんじゃない?”と気付いた方はご指摘をいただけたら幸いです。


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参考記事:
http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/20050908