世界銀行レポート「ビットコインは“自然発生的な金融詐欺”である。」
世界銀行レポート「ビットコインは“自然発生的な金融詐欺”である。」

世界銀行が発行しているPonziに関するレポートによると、ビットコインは、”自然発生的な 金融詐欺”であり、批評家が主張しているような計画的なものとは全く関係ないことであると言及している。
市場主導のバブル
問題の原因はRobert Shiller氏が述べた“自然発生的な金融詐欺”がコントロールできずに膨れ上がる金融バブルのことであり、いずれマーケットの力で終焉を迎え、人々が持つ資産は別のものの手に渡るでしょう“とBasu氏は述べている。
Basu氏は続けて仮想のシナリオを述べる:もし人々が家の値段が跳ね上がるとわかっているなら、家を買うためにお金を“請い求める”若しくは“借りる”でしょう。つまり、需要の創造、相場の上昇のスパイラルはコントロールできないのです。バブルが弾けたとき、この市場の頂点にいる者が打撃を被ります。
金に関するバブルや破綻の事例がいくつも上がってきているということが、別の例としてある。Basu氏は金の価値が2014年4月のたった2日間で過去30年分の歴史を覆すことになり、投機筋やアナリストを悩ませていることにも触れている。
また、以下の事例を引証している。
ユーロを買い自由に他の人のユーロと取引をするようにビットコインを買うことができます。 そして問題は人々がビットコインに対して投機しはじめ、価格が上昇する所から始まります。 それにより、自己実現的預言として、さらに需要が増加し、相場が上昇します。言い換えると、我々が目撃しているビットコインに関する事象は典型的な投機バブルの例と一致するということです。
以前、著名なビットコイン批評家が、ビットコインがponziであると主張していた。3月には、アメリカエコノミストの Nouriel Roubini氏が仮想通貨に向けた批判の数々を述べ、twitterの投稿では、
ビットコインは口座ではない。それは単なるponziゲームであり、犯罪や法律に反した活動の温床となる。ひとたびハッキングされれば、安全が脅かされる。
と警鐘をならしている。
Basu氏はしかしながら、ビットコインは計画的なPonziではないが、 得られる対価は上記の通り、わずかでしかないことを強調している。2013年のビットコインバブルでは想定を超えた投機によりもたらされた。
しかし、ビットコインは別の事をエコノミストや銀行家に教えてくれているとも述べている。
ビットコインの最たる価値は、我々に対する回顧であり、電子通貨の今後のあり方や、効率性を高める方法、為替コストの削減方法の教訓を中央銀行に喚起しているのかもしれない
世界銀行は現在のところ、電子通貨についてあまり口を開いていない。
昨年 「電子通貨についてのディスカッション」が開催されたが、未だ学術的な域を出得ない。
[原文]